アウトドアリビングは好きですか?
流行りとなってきましたね。「アウトドアリビング」
スノーピークさんの「野遊び出来る家」など、新しいコンセプトのTVCMや雑誌を見ていると、素敵だなぁ、いいなぁと感心しつつ、
一方で私たちのDNAにはもともと入っているコトかもしれないなぁと思ってしまいます。
僕自身、秋になるとキャンプに行って焚火をするのが好きで、小松市の西俣キャンプ場によく出かけます。といっても、最近は
なかなか行く機会がなく、実現出来ていません。そんな時は、自宅の庭で焚火を楽しんでいます。本格的なキャンプではありませんが、
ちょっとの時間でも十分楽しめます。僕の場合、アウトドアリビング(庭)で楽しむ時は、朝や日中はDIYで作った椅子を持ってきて、
本を読みながら珈琲を飲んでます。夕方になると焚火を楽しみながら、
つまみを用意して大好きなジントニックを飲みながら、炎を見ながらゆったりと時間を過ごします。

そしてつつじの季節になると恒例のアウトドアリビングでの大食事会。父母や兄弟、子供たちも集まって、みんな庭に出て外で食事を楽しみます。
自宅のリビングと中庭は連続した空間となっており、サッシを開ければいつでもすぐに自然を感じられます。庭には雑木がいくつかあり、気持ちの良い木陰を作ってくれます。
つまり、僕にとっての庭はまるで天井の無い外のリビングですし、アウトドアリビングという考え方は、僕にとって自然な形でした。
でも「虫に刺されるから嫌だ」とか「虫自体が苦手」と言う方もいますよね。
虫の嫌いな方でも4~5月、10月~11月は虫自体が少ないですし、外は本当に気持ちがいいです。
ところで、昔の家のつくりをを見てみると、縁側があって、木製サッシを開けると、畑があって、畑作業で疲れたら縁側に腰掛けて一服する。雨の日は本を読んだり、縫物をしたりする。
縁側こそが、外と中を緩やかにつないでくれる素晴らしい空間でした。
これは、今でいうアウトドアリビングではないでしょうか?
建物を設計していく上で、自然は最も大切な要素です。 私たち自身も、自然の中に存在する一部ですから、自然と仲良くすることが大事です。
季節によって変わる太陽の向きや、風の流れなども設計に取り込んでいきたいですよね。こうして出来上がった平面プランを眺めながら、内と外を行き来
することをシュミレーションしていると、そこで焚火をしている自分が出てきて、一人でにんまりしてしまいます(笑)
これから家づくりを考えている方には、是非ともテーマの一つにアウトドアリビングを加えていただけると嬉しいです。
最後に小松市にあるS邸のアウトドアリビングをご紹介します。
チャンスがあれば、ソファーを出し、ブランチを楽しんでいるそうです。
また、夏の日差しにはタープを張って、室内に入る直射日光を上手くコントロールされています。