「思いやりの心」を判断の座標軸にする
丁度、確定申告の時期でもあり、個人事業主のお客様とお話をしていましたら、 そのお客様ご自身の座標軸がずれていることに気が付きました。
このずれは、ちょっとしたことであれば、大きな失敗にはなりませんが、いつか大きな失 敗につながると教えてくれました。
私は、早速お話をしました。
Aさんは毎年自分が正しいと思って、確定申告をされ ています。
ですが、銀行から住宅ローンの審査が通らなかったという事で、自分の節税方法が正しいと思っていたけれど、そういう方法ではだめなんだと気が付きました。
だから 「住宅ローンが通るように今年だけは、ちゃんとしようと思っている」ということでした 。
この例から私が学んだのは、みんな本能的に自分を守るために、利己的な判断をする。
そしてそれが正しい(毎年の確定申告)と思っている。
さらに、何か問題が起こった時(住宅ローンの審査でNG)でも、本能的な座標軸で次の対処をする(今年だけちゃんと確定申告する)。
これが普通の人なんだということです。
つまり、私自身も社員みんなも普通の人ですから、みんなと正しく共有するために、どう伝えていくのが良いのか 。私自身が思いやりの心で判断しながら、社員と一緒になって学んでいく。
私はAさんに言いました。
「税金を払うことは、美しいことです。格好の良い立派なことです。」
「節税するならば、何処に出しても恥ずかしくない正しい帳簿を用意することです。」 「裏表なく生きることは、楽なことです。」 と。
ですが、これは自分に言い聞かせていることです。
「思いやりの心」(利他)の心を第一の判断基準に出来れば、大きな失敗はしない。
毎日、大小さまざまな判断をしていることを意識して、成長していきたいと思う。
