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使える資材は、また使う

今、石川県では桜が満開ですが、沼津では葉桜になりつつあり、気候の違いを感じます。

東京の渡辺明設計事務所の設計監理のもと、分離発注方式にて進んでいる沼津倶楽部プロジェクト。

今回、弊社では「既存棟の大規模改修工事」および「厨房棟及びレストラン棟」の増築工事を請け負っております。

「既存棟の大規模改修工事」では、中野棟梁を筆頭に大胆かつ繊細な作業が進んでおります。

既存棟ではいくつもの小さな棟(部屋)で分かれております。


各所で雨漏れがひどく、瓦屋根の下地である杉板や屋根タルキがほとんど腐ってしまい、その影響で軒先が下がってしまったり、天井には地図が出来ています。



そこで建物全体をすっぽりと仮設の屋根で囲い、瓦を一度はずし、下地の作り直しをしています。

仮屋根は風が抜けるようにつくってあり、沼津は気候がよいということもあって少々の雨風では問題なく、もっと効率よく雨が流れるよう屋根形状も変えて収めていきます。

降ろした瓦はもちろん再利用します。



瓦が悪くて雨漏りしているわけではなく長年の風雨による瓦のずれや構造体の動き、千本松の松葉、美しくも複雑な屋根形状による影響がほとんどです。

瓦は、土を1100℃で焼いて出来るもので、沼津では燻し瓦と呼ばれるものを使っております。瓦自体は腐るものでもなく、凍害にあっているものでもないので、このまま再利用することにしました。出来るだけ当時のものを用いて改修していく。木製建具も、栗のナグリの造作材も、シロアリにやられた柱も根継ぎ改修することで、使えるものは使っていく方針で作業をしています。棟によっては全く使えない瓦もありましたので、それは弊社グループ会社であるエコシステムにて破砕し、壁材として再利用する計画もあります。



「厨房棟及びレストラン棟」では基礎工事が90%ほど完了しており、4月25日の建て方に向かって、プレカット及び中野棟梁による木造り作業が進められております。これが建つと新旧が一体となり、アプローチから見た建物全体が見えるようになります。



沼津倶楽部では分離発注方式により全国から腕の建つ職人が集まっております。大工はもちろん、瓦・板金、左官とこれからがとても楽しみな現場です。

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